日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年11月3日楽しく雑談をするためには?


★雑談が苦手


日本話し方センターのベーシックコースには「雑談で上手く話せないのを何とかしたい」という人が、結構参加されています。

確かに、雑談が苦手ではない人でも、お付き合いが始まったばかりお取引先など余り親しくない人との雑談は、誰でも少なからず気を使うのではないでしょうか。

私たちは、日常の中で雑談をする機会がかなりあります。その時間を楽しく意味のあるものにできたら、毎日をより快適に過ごせるでしょう。

今回は、雑談を楽しく行うためのポイントについてお話します。


★雑談の目的は人間関係作り


普段余り意識しないことですが、私たちは話をする時、必ずその話をする目的があります。

雑談にも目的があります。

それは、『親しみを深めてよい人間関係を作る』ということです。

ビジネス会話は、物事を決めたり情報を共有したりすることが目的ですので、論理的な話し方が求められます。

これに対して雑談では、よい人間関係をつくることが目的ですから、論理的ではなく、お互いに共感できる話し方が大切です。

これを意識するとしないとでは、会話の仕方が全然違いますので、まずこの目的をご理解ください。

 

では、お互いに共感できる話をするには、どうすればよいのでしょうか。

その基本的なスタンスは『相手の気持ちを意識する』ということです。

相手の気持ちを考えながら、雑談を共感的に進めるために具体的に行うことは、主に3つあります。

 

★相手の話を肯定的に受けとめる


まず1つ目は『相手の話を肯定的に受け止める』ということです。

私たちは、話をしていると、どうしても感情が動いてしまいます。

そして、自分の気持ちに沿わない話になると、その感情がつい言葉に表れてしまいます。

「そんなことないでしょう!」
「え~! それはどうかな~」
「そんなことどうでもいいでしょう!」などなど

こういう話し方をしてしまうと、親しい間柄であっても相手は少なからず不快に思い、会話はギクシャクしたものになってしまうでしょう。

「ああ、そうなんだね~」
「確かに、そういう考え方もあるよね~」
「それも意外に大事かもね」

自分の感情や考えは横に置いて、常に相手の話を肯定的に受け止めることを意識しましょう。


★相手に話してもらう


ポイントの2つ目は『相手に話してもらう』ということです。

雑談をしていると、誰しも自分から何か話をする必要があると思っています。

そして、話すことが思いつかないと「何か話さないと!」と焦ったりします。

しかし、雑談の目的は相手と良い人間関係を築くことでした。

そのために共感的に会話を進めることが肝要でした。

そうであれば、自分が話すのではなく、他の人に話をしてもらうようにしてはどうでしょうか。

大抵の人は自分の話をしたいと思っているものです。

話すのが苦手な人でも、自分の話せることだったら喜んで話したい、と思うでしょう。

なので、自分が話すことを優先するのではなく、他の人が話しやすいように会話を運ぶことを心がけましょう。

 

そのためには、他の人に質問をすることが効果的です。

「その服の色、素敵ですね! 赤色が好きなんですか?」
「へ~、それは大変でしたね~。それからどうなったんですか?」
「そういう時ってどういう気持ちになるんですか?」

このように、相手が話しやすい質問をしながら会話を進めると、楽しく雑談をすることができます。

 

★うなずく、あいづちを打つ


そして3つ目のポイントは、他の人の話をうなずいたり、あいづちを打ったりしながら聞くということです。

話をしている人は、聞いている人がうなずいたり、「へ~」「うん、うん」とあいづちを打ったりしてくれると、とても話しやすいのです。

このことは、皆さんも実感されたことがあるのではないでしょうか。

ぜひ雑談に限らず、話を聞く際は、うなずきやあいづちを意識的に行ってください。

相手に「ああ、この人は私の話をちゃんと聞いてくれている」と思ってもらえるので、人間関係が格段に良くなります。

 

★コミュニケーションスキルを磨きませんか?


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その効果は多くの受講生が実感しています。

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